2026年07月17日
相続は3か月・10か月・3年の期限で動く
相続は3か月・10か月・3年の期限で動く
Googleの急上昇ワードにも「相続」が入り、手続きの期限を調べる人が増えています。相続は、気持ちの整理がつかない時期に進めるため、後回しになりがちです。ですが、期限を過ぎると選択肢が狭くなることがあります。まずは「3か月」「10か月」「3年」を押さえると、動く順番が見えやすくなります。
目次
- 3か月以内に判断する相続放棄
- 10か月以内に進める相続税の確認
- 3年以内に必要な不動産の名義変更
- 相続で最初にそろえる書類
1. 3か月以内に判断する相続放棄
借金や未払い金が多い場合は、相続放棄を検討します。相続放棄は、原則として「自分が相続人になったことを知った時から3か月以内」に家庭裁判所へ申述します。
この3か月を過ぎると、預金や不動産だけでなく、負債も引き継ぐ可能性があります。まず確認したいのは次の2つです。
- 預金、不動産、株式などのプラス財産 - 借入金、保証債務、税金滞納などのマイナス財産 通帳、郵便物、固定資産税の通知書、金融機関からの書類を集めると、財産の全体像をつかみやすいです。
2. 10か月以内に進める相続税の確認
相続税の申告と納付は、原則として「亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内」です。全員に申告が必要なわけではありません。
目安になるのが基礎控除です。
3,000万円+600万円×法定相続人の数
たとえば法定相続人が3人なら、基礎控除は4,800万円です。遺産総額がこの範囲内なら、相続税がかからないケースがあります。
ただし、不動産の評価、生命保険金、名義預金の扱いで判断が変わることがあります。預金残高だけで決めず、土地や建物も含めて確認しましょう。
3. 3年以内に必要な不動産の名義変更
2026年現在、不動産を相続した場合の相続登記は義務です。相続で所有権を取得したことを知った日から、原則3年以内に申請します。
正当な理由なく申請しない場合、10万円以下の過料の対象になることがあります。特に実家、空き家、共有名義の土地は注意が必要です。
登記でよく使う書類は次の通りです。
- 被相続人の出生から死亡までの戸籍 - 相続人全員の戸籍、住民票 - 遺産分割協議書 - 固定資産評価証明書 戸籍は本籍地が変わっていると取得に時間がかかります。早めに集め始めると安心です。
4. 相続で最初にそろえる書類
最初の1週間で完璧に進める必要はありません。まずは、死亡診断書の写し、戸籍、通帳、保険証券、不動産関係書類を一か所に集めましょう。
次に、相続人を確定します。配偶者、子、親、兄弟姉妹の順で関係が変わるため、思い込みで判断しないことが大切です。
相続は、感情面の負担も大きい手続きです。だからこそ、期限のあるものから順番に進めると混乱を減らせます。
まとめ
相続で最初に見るべき期限は、相続放棄の3か月、相続税の10か月、不動産登記の3年です。財産の多さよりも、期限を知らずに放置することの方がリスクになります。
まずは財産と負債を書き出し、戸籍と不動産書類を集めましょう。判断に迷う場合は、家庭裁判所、税務署、司法書士、税理士など、手続きに合った窓口へ早めに相談すると進めやすいです。